了 ~Giselleの手記より~

ブリタニア調査団長のヴァーフォール殿や首長をはじめとする騎士団員、
そして多くの冒険者の方の助力によって、NewMaginciaは
ブラックロックの脅威から開放されるに至った。

ありふれた日常が市民の手に戻ってきた。

だがその日常は、1人の女性が自ずから手放したからこそ
享受できるものであることは、誰もが知っている。

彼女に思いを馳せる時、私の脳裏に一つの言葉が浮かぶ。

「謙譲の徳」

成し遂げた事ではなく、全ての個人の本質的な価値によって、
その世界における居場所を感じ取る事

彼女の犠牲が、我がマジンシアに平和をもたらしたことは疑いようの無い事実。

しかし、騎士団団長として、一市民の犠牲により平和を得たことと
何よりも私自身が彼女の為に、力になれなかった事が悔やまれて余りある。

・・・。

私の思考は夜の闇に吸い込まれて、そして我関せずと日はまた昇る。

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